ジレッタは何度でも見たくなる映像美のお芝居でした

お芝居

6月12日、森ノ宮ピロティホールにて上を下へのジレッタを観てきました。

 

手塚治虫原作!というだけで一気に見たくなった単純な私。

が、やっぱり横山さんが主演ということで人気がありとにかくチケットが当たらず、ほぼ諦めていたお芝居でした。

妹が執念の立ち見席を取ってくれたもの、金額が1万円でびっくり。

同時期に安田章大さん主演の「俺節」も当たっていて三階ながらも、座って見れる席より高い立ち見ってなんだ…((((;゚Д゚))))))) と思っていました。

当日、開演10分前に慌てて行くと、「立ち見の方、追加料金で今余っている席に座れます」とアナウンス。

ラッキーと思いながら追加の1500円を払ってチケット見て死ぬかと思いました。

 

なんと、ツーブロック目の最前列!!!!(*´꒳`*)
いわゆる関係者席ってところで、竹中直人さんが目の前を歌いながら歩いて行きました。すんごい迫力で目が離せなかったです。

まさか立ち見がこんな良席に化けるとは思っていなかったのでとても嬉しかったです。

二度見どころか、二十度見くらいしました(笑)

 

上を下へのジレッタ

原作:手塚治虫
脚本・演出:倉持裕
主演:横山裕
出演:中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、竹中直人、銀粉蝶、馬場徹 など

あらすじ
1960年代、東京。
自称・天才TVディレクター門前市郎(横山裕)は、その斬新すぎる演出が大手芸能プロダクション竹中プロの逆鱗に触れ、テレビ業界を追われてしまう。門前はこれを機に身辺を一新しようと、契約結婚していた彼のブレーンである間リエと離婚。
門前は竹中プロをクビになった覆面歌手・越後君子をスターダムにのし上げることで復讐しようとする。が、現れた君子の容姿が実は不器量であったことを知る。しかし空腹となった君子はみるみるうちに絶世の美女へと変貌を遂げる。なんと空腹になると変身するのだ。
門前はすぐさま芸能事務所『門前プロ』を立ち上げ、芸名・小百合チエと名付けた君子と専属契約を結ぶ。事務所設立および小百合チエお披露目の記者発表を終え、目玉企画としてブロードウェイのミュージカルスター、ジミー・アンドリュウスとの共演を目論む。
チエには共に上京した同郷の恋人、漫画家の卵である山辺音彦がいた。一緒になるために成功を夢見る貧しい二人……。
ある日チエを訪ねてきた山辺が見たのは、仕事の為に空腹を我慢させられ、あられもない姿で写真撮影をしている様子だった。門前は怒り狂う山辺をなだめながら外へ。そのままビルの建設現場でもみ合い、山辺は足を滑らせ、ビルの土台と地面のすき間の穴に落ちてしまう。山辺の死を確信して呆然とする門前…
しばらく時が過ぎ、門前は芸能界での大きな仕事に失敗し、落胆の日々を送っていた。そんな中、荒唐無稽な妄想(ほとんどはかつてボツにした漫画のアイディア)によって作られた、夢とも違う『ジレッタ』と呼ばれる世界を彷徨い生きていた山辺と再会。『ジレッタ』の世界を体感した門前はすっかり魅了される。
「テレビなんざぁ今にラジオと同じ空気みたいな存在になる。大衆はもっともっとあくどい刺激を求めるようになるんだ。じゃあそいつは何か? その世界へ自分ごと飛び込めるような刺激……『ジレッタ』さ!」
門前は『ジレッタ』で再起を図り、自分を追放した芸能界にも復讐を企てる。それはやがて政治の世界をも巻き込んでいく…(公式サイトより)

 

お芝居ももちろん面白かったのですが、なにより!

横山さんが美しかったです…。

歌声も甘いのね!

後ろの方で細々と眺める予定だったので、オペラグラス持参だったのですが、覗くとすぐそこにいてなんだかクラクラしました。

流れる汗も美しいとはーーーーー!

 

手塚治虫の漫画の魅力の一つに極端なデフォルメがあると私は思っているのですが、ジレッタはまさにそのデフォルメをうまく利用していたなと感じました。

しゅっとした、ザ・手塚の主人公カップルに横山さんと本仮屋さん(と、シュッとしたときのしょこたん)。

そしてこれまたザ・手塚デフォルメという感じのずんぐりむっくり(失礼)したカップルに浜野謙太さんと太ったしょこたん。
ハマケンさんの衣装もワザとスタイルが悪く見えるように感じました。

よくお芝居で見られる、金持ちと貧乏人の(華やかとボロ、清潔と不衛生みたいな)対比ではなく、シュッとした方としてない方という、もう本当にマンガそのままのメリハリの効いたシルエットの対比が良い感じの嘘っぽさにをつながっていて、世界観を引き立たせてくれていたように思います。

 

背景もまるでページをめくるようにコロコロ変わり、ミュージカル部分と相まってまさにジレッタという感じでした。

こんなに映像としての美しさを意識したお芝居は初めてだったので、とても新鮮でした。

会場にあったアンケートにはすでにDVDの予定はないと書かれていましたが、是非DVDになってほしいです!!!

ならないなら、せめて歌のCDだけでも!

一度と言わず、二度三度と行きたかったお芝居でした。

 

 

 

Follow me!

コメント