たまたまネカフェに行く用事があったので、昨日は関ジャニ∞クロニクルを堪能(*´∇`*)
ネカフェであんな笑える番組見たらダメですね。
必死に笑わないように我慢してたら、胃痙攣起こしそうになった上に背中つりました。
大ダメージ_(:3 」∠)_
ト書きハウスと英会話伝言ゲームが悪い!(笑)
本当はそっちのおもしろかった話を書こうと思ったのですが、ついでに読んだ「羊の木」の原作のマンガ。
これがなんとも重く残っちゃったので、消化がてら先にこっちの感想を書くことにします。
以下、ネタバレを含みます(・ω・)ノ
「羊の木」は予告を見た限り、映画と原作でだいぶ違うみたいですね〜。
おっきな相違点は三つ。
①設定が違う。
「受刑者」が複数人、一気に移住してくるという設定は共通していますが、その移住するようになったきっかけが違います。
映画版…仮釈放制度。魚深市が身元引受人になったため。
マンガ版…受刑者が過去にとらわれずに生活できるようにする極秘の「更生促進プロジェクト」のため。
②登場人物が違う。
主人公が違う。
映画版…一般市役所職員「月末一」
マンガ版…市長「鳥原秀太郎」
そもそもマンガでは錦戸くんが演じた「月末一」は存在しません。「月末」という人物は出るけど、50代くらいのぽっちゃりお腹の仏壇屋です。
錦戸くんがスギちゃんになるくらい違いますよ(・ω・)
③受刑者の人数も違います。
映画版…6人
マンガ版…11人
映画にするためには登場人物の数を削らざるを得なかったんでしょうねー(・∀・)
マンガを読んだからいうけど、これはもう全然別物として考えていいんだろうなと思います。
というか、違ってて欲しいな!
だいぶえぐいから!
このマンガ、そもそも読もうと思ったきっかけはジャムコンのMCで丸山くんが食いついていたことなんですが…。
マルちゃんこういうのが好きなのかなぁ。心配になるわ…。
というのも、この話全編を通して「人の汚いところ」が書かれています。
高齢、過疎化。法務省の役人からの打診。
大昔に遭難した流罪人を受け入れたことのある土地(市長はそのときの子孫)。
という理由から、市長は受刑者受け入れを決意するところから物語はスタートします。
更生促進プロジェクトの内容は「受刑者の過去を綺麗さっぱり消して一市民にしてしまうということ」。
市民には極秘で受刑者11人を受け入れるのですが、市長が直々に動くわけにも警察が護送するわけにもいかないので、市長の友人の月末と大塚という二人が送迎を担当することに。
このときの月末のビビリっぷりが本当に刺さります…。
殺人犯だから怖い。
でも周りに正体はバレちゃいけない。
何かがきっかけまた人を殺すかもしれない!
なのになんにも知らない市民があまりにも気安く接してくる。お前らアホか!
みたいな、月末の揺れっぱなしの感情が受け入れ間ずっと続きます。
受刑者と言っても、行き過ぎ正当防衛もいれば、個人攻撃の末の殺人、お金目当て、薬中毒、暴力振るうのが普通といろいろいて、読んでて非常に疲れます…。
月末の疑心暗鬼がこっちにまでうつってきて、一巻の中頃なのにすでにしんどい〜(´;Д;`)
ひとまとめに住まわせたことで、受刑者たちがそれぞれ顔見知りになっていきます。
受刑者たちは自分の過去を晒さないように特別な更生プログラムを受けているはずですが、それが機能していない者も。
受刑者同士で結婚し平和に暮らそうとしている者もいれば、好きな女は無理やり犯す発想しかない者もいて。
前半の誰が犯人なんだ!?というサスペンス色は薄まってきて、後半は上の立場から物語を捉える市長サイドと当事者たちの下の視点の受刑者サイドに分かれて、犯罪とは?更生とは?と考えさせられないように変化していきます。
市長サイドは様々な事件がおき真実が二転三転して行くなかでいかに「信じる」かという意味が突きつけられます。
受刑者サイドでは11人のなかで自浄作用が働いて、問題解決し周囲に溶け込んでいく姿はなんとも言えなかったです。
魚深市の市民も、必ずしも善良な市民ではありません。
皆に共通してる正義がどこにもないし、登場人物に寄り添えるシーンがない作品ってこんなうんざりするんだなと思いました〜。
久々にこんな疲れるもの読みました(´;Д;`)
包丁持って「フルーツ食べます?」て聞かれたり、コピーとってる人ただぼーっと見てるだけの普通のワンシーン。
これが受刑者なだけで、怪しくないか?怖くないか?とずっと聞かれ続けるしんどさ、不気味さはえぐいですね。
いがらしみきおのデフォルメ画がシンプルで過剰な演出がないのが、考え込んでしまう要因の一つだと思います。
映画版「羊の木」どこまで原作を取り入れるのかなぁ。
とても気になります。
決して万人向けではありませんが、この機会に読めたことは良かったと思います。
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